自我 エゴ 私欲 への取り組み方
2020年1月27日14:22
「エゴとは自分のこと」
エゴ(私欲)という命題は、
禅の坊さんがある程度修行を積んで、高度な考案を突き付けられた時に取り組む命題です。
エゴはあなたなのです。
あなたそのものがエゴなのです。
エゴ=人格そのもの
エゴというものは精神世界の修行では、
最初に取り組まねばならない課題であり、
また最終的にクリアしなければならない
最後の難関でもあります。
エゴは、心の自分勝手な思い、
という局所的なものではなく、
今生における人の人格そのもの、
自我のことです。
さとりきねしで定義するエゴは、人が今生で生まれてからこれまでに培われた人格を指します。あなたの習慣やくせ、生き方、嗜好・・・今生で作られたものです。
過去から持ち越したエゴの形質は、魂のくせとして残ってもいます。
エゴの最も手ごわい所は、エゴとは「あなた自身」ですから、それを縮小・クリアにしようとすると、激しい抵抗をしてきます。しかもその抵抗がほとんどの方は気がつかないということになります。ある時は「怒り」であったり、「疑い」「放棄」「怠惰」「欺瞞」「ごまかし」というような様相を呈してきます。
NLPなど学びが深い方は、エゴをバイアスとして言い換えることができることに気が付くかもしれません。
17個あるバイアスのうち、3つを紹介します。
まずはじめに、バイアス、とは?英語:bias
傾向、偏向、先入観、データ等の偏り、思考や判断に特定の偏りをもたらす思い込み要因、得られる情報が偏っていることによる認識の歪みのことです。
「認知バイアス」は心理学の用語で、人間の判断・認知・意思決定などにしばしば紛れ込む恣意的な傾向を指す。たとえば、災害が生じ危険が身に迫っている状況下において、多くの人は何となく「自分は助かるだろう」と思えてしまう。結果として逃げ遅れ命を落とすような事態につながる。この「自分は大丈夫」と考える認知バイアスは特に「正常性バイアス」と呼ばれる。
引用元: weblio 辞書
1. 参加コスト バイアス
お金をかける、途中でやめられなくなる、
元を取りたい、もったいない というバイアス。
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4. 情報 バイアス
都合の良い情報だけを信じてしまう、 それにより、本当に助けになる助言に耳を傾けられなくなる。
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11. 結果よければすべてよし バイアス
悪いことも良いことだと思ってしまう
バレなかったらいいか というバイアス。
結果だけよければ、それまでのことは良いわけではない、悪いことは悪い。バイアスがあるとシャドー(影となる闇)の性格が作られて、時間が・・・1年、3年、10年、30年と経つほど、自分では手に負えなくなってしまいます。
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ここでは全部は紹介しませんが、17個あるバイアスに当てはまらなければ、当てはまっても中庸でいられるようであれば、エゴは少なく、エゴは薄いと言えます。
バイアスはエゴを強化する触媒の働きをします。
エゴの抵抗の最も典型的なものが「自己憐憫」です。自己憐憫とは「自分をかわいそうだと思う」「自分を哀れに思う」「他の人はもっと自分の事を思ってくれてもいいのに」「なぜ自分を分かってくれないのか」「こんなにがんばっているのに、なぜ認めてくれないのか」そういう思いのことです。
最初は次の①~③のように始めるのがよいと思います。
① 悪い自分をエゴだと思う
② 自分勝手な思いをエゴだと思う
③ 人とうまくやれない自分をエゴだと思う
情 と 愛
エゴとかかわりの深い 情 と 愛 について情とは
① 人間が各感覚器官を通じて受け取るものにより発露される現象を感情と言います。
② 感情は、肉体の上位器官により発露されます。
③ 感情が魂に近い上位器官に通じてくると情として機能します。
情は高度な印象を持ちながら下位の波動をももち、諸刃の剣の性質を持っています。
情は、本当の愛を知らない人間にとって、愛の代用品として機能しています。
愛とは
スリーインワンコンセプツの「振る舞いのバロメーター」に「存在のバロメーター」を追加した、さとりきねしオリジナル「感情の座」による愛とは。意識 < 潜在意識 < 無意識 < 存在
愛は、無意識レベルの感情です。
真逆の感情
安全な ←真逆の感情→ 愛されていない安らかな ←真逆の感情→ 阻害された 冷えた愛、愛に値しない 愛し得ない
これが
無意識レベルで行われています。
この感情を十分体験し、
俯瞰できるようになれば、
どちらか一方に囚われなくなります。
愛されていない
阻害された 冷えた愛
愛に値しない
愛し得ない
と感じているのであれば
その時、
無意識では、
分離感 を感じています。
本当は、
真逆の感情の
安全で
安らかであることを
求めているのです。
その時、無意識では
ひとつである ことを求めています。
愛されていない真逆の感情
愛は無意識レベルの感情です意識 → 潜在意識 → 無意識 → 存在 と進化します
マイナス 一番最初は怒りを感じています
- 切れて激怒している 怒り
- 聴いてもらえない 失う恐怖
- 愛されていない 分離感
- 空虚で 手に入らない
- 適切な 充分にやれる 意欲
- 確信して 危険を冒し 立ち向かう
- ひとつである 安全な
- 落ち着いた
冷えた愛、愛に値しない 愛し得ない
真逆の感情
愛は無意識レベルの感情ですマイナス 一番最初は怒りを感じています
- くすぶってきな臭い 怒り
- 失望した 失う恐怖
- 分離感 阻害された 冷えた愛、愛に値しない 愛し得ない
- 手に入らない 欲しくてたまらない
- 意欲 毅然と答える
- 確信して 大胆な
- 安らかな ひとつである
- 落ち着いた 気づく
愛とエゴとの関係
愛はエゴなのです。-
欲望 = 愛
↓ -
物欲 = 愛
低次の次元
↓ -
自己顕示欲 = 愛
低次の次元
↓ -
家族愛・友情 = 愛
自分を中心とした愛
↓ -
愛国心 = 愛
自己を少し離れら洗練された愛になる可能性を持つ
↓ -
博愛 = 愛
人類が持てる愛の限界
↓ -
自己も対象物もない愛だけが存在する、そこまでいけば覚醒段階に入っています
-
覚醒段階とは、どのような状態かというと、欲望、物欲、自己顕示欲、家族愛・友情、愛国心、博愛、すべての愛を、瞬間、瞬間、状況に応じて100%発揮できるような状態であると同時に、心は常に落ち着いている状態です。
引用元: 『宇宙全史5』p210
そのような状態は、まさに、次のようです。
「功夫(くふう)にあって、
もしこの(良知(りょうち)の)
真機に透徹しなかったら、
何でそれを『充実して光輝ある』
(『孟子』尽心下)
ものにすることができよう。
そして、
もしよく透徹できたとしたら、
しかし、
それはきみの聡明な知的理解力によってもたらされたものではない。
心中の塵芥(ごみ)を浄化し、
微塵の汚染もなくすことによって、
はじめてそうなることなのだ。」
大悟した人の言葉なので、意味が深淵に数段階の層になっています。
あなたが進化して、5年後、10年後に読むと、まったく別の文章が書いてあるように感じることでしょう。その理由は、今から448年前、1572年に刊行され、1712年以降日本語に翻訳され、歴史の時間の摩擦の中で継承され、残ってきたものだからです。
これはエゴの克服に至る過程についての至言です。「教えてあげたくても、
自分が体認したと同じ
納得感を
境地を
そっくりそのまま伝えることができないんだ。
自分で体認するしか手がないんだよ。」
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